2015年5月23日土曜日

朝日新聞 Be数独 の難易度


朝日新聞に毎週土曜日に掲載されているBe数独の「難易度」について、やさしいナンプレ本トップ20のなかで比較してみました。

2012~2015年現在までに出題された178題(★3~★5)について、その平均難易度指標 Technical  point を市販・ナンプレ本(一冊100題程度)と比較しました。







2015年5月17日日曜日

ケーキと数独


 希(まれ)はパテシエを夢見て、修行先を探す。ケーキを食べ歩き、自分の求めているものを探しだす。

 やっと見つけたのが、「おかし馬鹿」と呼ばれるこだわりのパテシエ池畑大悟の店であった。とにかく気に入らないと店を閉めてしまうという偏屈者。

うまくなければケーキじゃないと、ひたすらうまいケーキの本質を追究する。

最初は、コンビニのケーキがうまいといった客に嫉妬しているだけと思っていた希であったが、嫌いなケーキを食べない子供を相手にその理由を徹底的に原因を探る大悟の姿勢に本物のパテシエの姿をみいだすのであった。

                 連ドラ「まれ」 5月16日(土)放送分


ケーキはうまいと感じるのは、食感によるものだが、ケーキ本体を作る材料、調理法の他にその大きさ、形や色、それに値段や食べる場所の雰囲気といったものがあろう。

大悟はケーキを作ってすぐ、「はやく店を開けろ。冷えてしまうとまずくなる」と叫ぶ。

ケーキを食べる人たちも千差万別である。コンビニのケーキの方がうまいという人もいれば、やたら甘いケーキをこのむ子供たちもいる。

しかし幾多の山があっても、誰もが富士山の姿が美しいと感じるのと同様に、うまいケーキはうまいのである。 


数独パズルの面白さにも共通したことが言える。早く解くことに達成感を感じる人もいれば、難しい問題をといて快感を得る人もいる。 単に「難易度」だけではなく、「見た目」や「解き味」の側面から数独を楽しむこともできる。

鉄道フアンを「鉄ちゃん」と呼ぶなら、ナンプレフアンは「ナンちゃん」と呼ぼう。




2014年7月22日火曜日

数独の美

 現在、BSプレミアムで2年前の連続テレビ放送「カーネーション」の再放送をやっている。

このブログのメイン・テーマは数独の格付けであり、その目玉は「数独の美」の評価である。ところが、格付けになぜ美的感覚が必要なのかなかなか分かりづらいところであるらしい。

2年前に連載したブログにそのあたりのことを書いたのがあるのを思い出したので、ここに再掲してみよう。

17. デザインの力

  今日、朝ドラ「カーネーション」(2月4日)を見ていたら、東京から原口先生が小原家をたずねてきて物の形の中に美を込める重要さみたいなものを力説する。
 
  洋服の生地をほめ、電気製品の形を説き、直子の絵に腰をぬかす。あげく、壁にできたひび割れを自らコテで塗り替える。何にでも、形あるものの評価はその中に秘めた美によって価値が出る。そんなデザインの力が必要な時代になってきている。と、デザインの重要性を原口先生は強調する。

 そんな原口節に感化され、二女の直子までが、東京にデザインの勉強にいく決意をするという内容であった。あとはどのように推移するかはわからないが、このうだつの上がらぬ顔立ちの原口先生の熱意には、何かここ数回述べてきたことと同じ心意気を感じた。

 数独の美を追求する意義、そして美が数独に与える価値観のようなものをデザインという言葉を通して、垣間見たような気がした。


「カーネーション」の再放送は、8月初めあたりになるのでしょうか?

2014年7月10日木曜日

文藝春秋 8月号 数独(すうどく) A+

 「駄目だ~ぁ~」 「解けないよ~」「難しいよ~ぉ」野々村議員の号泣が聞こえてきます。数独は解くだけのものではありません。

文藝春秋8月号の美しい数独を観賞しましょう。 問題はこれだ!!




難易度レベルは朝日新聞のBe数独の★3に相当するやさしい問題ですが、「見た目」は特徴あるクラスターを使った美しい数独に仕上がっています。


この数独が美しいのは、3種類の特徴あるクラスターの組み合わせによるパターンであるからです。
数字の選択を今少し配慮すればさらに美しい数独になります。

同じメインクラスターを使った数独の例です。


さらに、同種のパターンの例です。この例では、数字の配列がうまくパターンを盛り上げています。





なお本問題の解答は次のブログをご覧ください。
           http://kmatsu1.blogspot.jp/2014/07/2014a.html








2014年6月14日土曜日

文藝春秋 7月号 数独(すうどく) BB

 文藝春秋7月号の数独の出題は、やさしく、かつ見た目も良くないものです。



問題の解答と解き順です。






見た目と難易度による総合格付けは次の図の黄色い大きな丸の位置です。



見た目を良くするために、対称移動をして、数字の配列を変えて見ました。

その結果、見た目は50point近くまで上がりました。(オレンジ色のマーク) 

その問題は次の二つです。













2014年6月4日水曜日

文藝春秋 4月号 数独(すうどく) A-

 文藝春秋4月号難解考えるパズルPart2 数独(すうどく)は、いつも、やさしいが特徴あるパターンの問題が出題されています。



鉛筆とPCでの「解き味」と「解き順」です。






「見た目」は良く、総合評価ランクは A-となりました。


このパズルの主クラスターである対角状九連クラスターパターンと副クラスターの対角状五連クラスター二組の組み合わせは、清楚で美しいパターンであるため同一パターンの数独が多く作られています。



このパターンを使った同一パターンだが「難易度」の異なる数独を四例紹介します。


































2014年5月26日月曜日

文藝春秋 6月号 数独(すうどく) A-

 文藝春秋6月号には、やさしいけど見た目の良い数独が掲載されています。

問題は次のようなものです。


初心者むけの問題です。朝日新聞Be数独の出題レベルと比べました。


実際に解いて見ました。








                 Order by Pencil


この問題の総合評価は、A-で、「難易度」評価 53point は非常に低いものですが、「見た目」評価 64 point は高く、総合 117pointを獲得しました。


 
総合評価を表す記号と点数の関係は次の表のようになっています。


 
「見た目」が良いのは、矩形状の6粒子C型クラスターを四つ使った配置によるためです。

本作品では、これに1粒子を4つ付加したAlias82型になっていますが、6粒子4つだけのAlias41型になると、さらに美しい数独になります。

6粒子C型コレクションには、次のような数独が登録されています。



この内美しい数独 3つを紹介します。