数独の「美しさ」を考慮した総合評価格付けを試みる画期的かつ意欲的なブログです。
初めての方には、パズルの「難易度」と見た目の「美しさ」を同じ土俵で評価して格付けを行うこと自体がしっくりこないかもしれません。これについては、まだ研究課題として残された問題があります。それ故、ここで取り上げる方法は画期的かつ意欲的であるわけです。
一年前の次のブログに説明があります。
http://kmatsu5.blogspot.jp/2013/05/aaa4a.html
今回は朝日新聞5月10日の数独問題を取り上げます。
まずは、問題です。
Published level ★★★
Total point 98
Technical pt 57
Visual pt 41
「難易度」と「見た目」の和で表される総合格付けは、BBB-になります。
この数独は、点対称で、2種類のクラスタから構成されています。
8粒子クラスターは pt=4 の美しいパターンのもので、多くの数独で見かけられます。
一方、4つの L字型クラスタもいくつかの組み合わせがあります。
ここに、使用されている数独の記号は、本の略号と問題番号です。
同じ8粒子の中央にひし形を配した数独を紹介します。
Rank=AA, Total=151 (tech=85 , Visual=66)
「世界一美しくて難しいナンプレ3」 001番
Total pt 151
Technical pt 85, Lovely VQ
Visual pt 66 ( artistic 43, creative 23 )
もう一つの例です。
Rank=AA , Lovely , QQQ
Total=152 , Tech =87, Visual=65
「数独通信」24号 84番
この二つの問題が、ともに「美しい」ナンプレであることは、対称性にあります。
さらに、「世界で一番美しくて難しいナンプレ3」では、数字の配列にも工夫され、本の題名通りの「美しい」ナンプレになっています。
出題の問題もあと一工夫あれば、「美しい」ナンプレに変身できる筈です。