2013年4月9日火曜日

極選シリウスナンプレ130選 総合格付け A+

引き続き「極選シリウスナンプレ130選」のナンプレ本全体の総合格付けを示そう。

 円グラフの値は、一問あたりの平均ポイントを表しており、Visual point が、「美しい」ナンプレには程遠いのに対して、Technical point は非常に高い。

歴代のナンプレ本の「難易度」と比較しても、第二位という解析結果であった。


使用された技の集計は、次のようになった。



大変特徴のある傾向が見受けられます。

1. 基本技は、B 「ブロッケン」(1 point )の割合が少なく、 M 「マスミー」( 5 point )が多いこと。

2. 変形技は、V および W (いずれにしても理論)( 2 point )だけで上級技は全く使わなくても解ける。

”Ryuzen”には、「難易度」レベルの算出法として、Technical point ( 使用する技の種類にpoint をつけ、それを積算する方法) と Strategy Level (使用した最高クラスの技により26段階でレベルを決める) があります。例えば、前回の表紙ナンプレの場合には、Technical point= 95   Strategy Level=4 ( Cute ) となります。

ナンプレ本の評価には、Technical point は、全問の積算値の平均、 Strategy Level はレベルの平均値( Weighted Strategy Level)を使います。つまり平均的なLevel とみなすことができます。

ナンプレ本の Weighted Strategy Level のTop 10 を示すと次のようになります。



第一位は「世界で一番美しくて難しいナンプレ4」で、平均的に見て各問 Level 14 ( Satisfy ) の問題と見ることができます。

一方、Technical point では第二位になったこのナンプレ本は Weighted Strategy Level では、74位の「難易度」となります。

 
Weighted strategy level  3.77 は、表紙ナンプレの Level 4 ( Cute) に相当するものです。

また奇しくも、もう一冊の「逸品Kronos」が75位にランクされていますが、これはこのシリーズの編集方針「脳を鍛える!活性化させる」にそったもので、簡単な技だけに徹底的に集中した初心者用の上級問題を提供するものでしょう。朝日新聞の★5の問題が、Q: Implicit Pairs の技に拘りを見せ、集中しているのに対して、このナンプレ本は、M: Explicit Single および V,W: Locked candidate に偏った「百マス計算」のようなものなので、多彩な技を駆使して解く難問マニアには物足りないものと言えるでしょう。

                                       To be continue

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