引き続き、このナンプレ本の特徴を調べるために Excel関数 SUBTOTAL を使い統計値を求めてみます。
[1]=Average , [2]=Count , [4]= Max , [5]= Min , [7]= Stdev
130問のパズルは、1~50 が「難問」、 51~130 が「超難問」と書かれているので、この二つに分けた解析結果も示しておきます。
Q1~ Q50 (難問) Q51~Q130 (超難問) Q1~Q130 (全問)
Total point average 139.54 138.58 138.95
Technical point average 99.44 102.51 101.33
standard deviation 9.92 8.13 8.95
Max point 127 120 127
Minimum point 81 86 81
Visual point average 40.10 36.06 37.60
sandard deviation 11.12 9.21 10.14
この結果からでは、難問と超難問はあまり差が無いようです。
前に示したナンプレ本「難易度」(一問あたりの平均値、μ ) Top 10のグラフに標準偏差(σ)を加えて示せば次の図となります。
正規分布を仮定すると、平均値 μ ± 標準偏差 σ の範囲に全問題の 68%が含まれることなります。
標準偏差の小さいこのナンプレ本は、同レベルの問題より構成されていると言えそうで、使用される技も限られていることから、おそらく「解き味」も同程度と思われます。ただ、平均値が高いのは、Pencil player が手こずる基本技 M:「マスミー」を何回も使わねばならないこと(一問あたり8.35回)や初級変形技でありながらV:「いずれにしても理論」も多数回使うための繰り返し効果によるものです。まさに「脳を鍛える」ナンプレ本と言えるでしょう。
最後にそれぞれの分野のTOP 10 を示しておきます。
Total point TOP 10
Technical point TOP10
Visual point TOP 10
追記
M 「マスミ」については、
http://kmatsu4.blogspot.jp/2012/04/explicit-single.html
V 「いずれにしても理論」については、
http://kmatsu4.blogspot.jp/2012/04/locked-candidate.html
に解説があります。
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