世界初、「難易度」と「見た目」を考慮した格付けソフト ”Ryuzen” により数独の分析を行う。 今回は、朝日新聞に毎週土曜日掲載 「be」 数独を取り上げる。
Results of Ranking Analysis by " Ryuzen " of Puzzul ( 24th March 2012)
Alias 52
Blood A1BE44JJ
Ranking BBB 105 pt ( t 55 , a 34 , c 16 , v 50 )
Level 1 Beginner
Published Level ★★★
(1) Technical point 55 pt C
Empty cells 55
No of entrance 24 { B8 , R4 , C7 , M 5 }
Distance of implicit single 55
Candy matrix was constructed 10 times
Givens of each digit (mean ) 2.89
Standard deviation for mean givens 0.78
Basic point 55 pt B55, R0, C0, M0
(2) Visual point 50 pt
artistic point 34
pattern point 24
symmetry point 10 XY
creative point 16
givens 4
aroma 5
sequence digit 7
解説 見た目のポイントは、先週より上回る。それは使用されているクラスターとその配列により芸術点が勝ったためである。
今回の難易度は、初心者にも大変やさしいものであろう。まづ、55個の空白セルのうち、24か所の single 候補があり、1から9までのそれぞれの平均表出数が 2.89個で、2個から4個とバラつきが少なく(SD 0.78)、どの数字から手をつけても、次から次へと芋蔓式に埋まっていくだろう。もちろん、基本技「ブロッケン」だけ使えばよい。
どれぐらい易しい問題なのかを、「ポケット数独初級編」2006・3・15発行ソフトバンククリエイティブ出版のLEVEL 1 問題1~15 の数値と比較してみよう。
Technical point 平均 53 ( <55 : Beginnerの場合 Technical point = 81- givens)
Candy matrix constructed 平均 13.8 ( >10 )
No of entrance (Total ) 平均 19.8 ( < 24 )
No of entrance ( B ) 平均 6.8 ( < 8 )
二重枠は、55 step の内、
22 Step ( 6 , 8 ) = 4
52 Step ( 1 , 6 ) = 2
となった。
参考
易しい問題を集めた「頭が良くなる数字パズル・ナンプレ160問」2006年7月6日発行、竹書房出版 By Pete Sinden , 429円+税 では、warming up(10題) , Level 1 (20題), Level 2 (35題), Level 3(50題) , Level 4 (45 題)の5段階のレベル分けがしてある。
それぞれのLevel の空白セル(81-表出数)の平均値などは次のようになっている。
平均値 最大値 最小値 標準偏差
warming 46.5 47 45 0.85
Level 1 49.25 50 48 0.72
Level 2 51.4 52 51 0.50
Level 3 53.57 57 53 0.74
Level 4 58.82 57 55 0.626
今回の易しすぎると思えた出題も、このクラス分けに従えば、空白セル=55 は Level 3 の上ぐらいに相当し、★★★(+) の難易度も(易しい問題の中での評価では)妥当であるように思われます。
前出の「文藝春秋四月号」の数独問題は、ヒント(表出数)=28 だから、空白セル=53なので、
ポケット数独のレベルでは、 Level 1 , またナンプレ160問では、Level 3 の下といった所でしょうか。朝日新聞流の評価では、★★★-か、もしくは★★+となるでしょう。
あと、週刊誌、新聞、業界誌などで、易しい数独を見かけることが多いですが、ヒント数26以上の問題は大体、Technical point=Empty cell =81-ヒント数 で、易しい中でのレベルが上表からわかるので、今後取り上げるのはやめにします。今後掲載されるパズルでヒント数と難易度★の関係を確認してみてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿