朝日新聞4月7日 beパズルの「才色兼備」数独を、格付けソフト”Ryuzen”(難易度と見てくれの良さの両面から数独問題の格付けを行う世界初、唯一のソフトウエア)により格付けをおこなう。
Results of Ranking Analysis by " Ryuzen " of Puzzle ( 7th Aprlil 2012)
Alias 92
Blood 38CF11PA
Ranking BBB+ 110 pt ( t 56 , a 24 , c 30 , v 54 )
Level 2 Beginner
Published Level ★★★
(1) Technical point 56 pt CC
Empty cells 56
No of entrance 24 { B11 , R8 , C3 , M 2 }
Distance of B 56
Candy matrix was constructed 16 times
Givens of each digit (mean ) 2.78
Standard deviation for mean givens 1.09
Basic point 56 pt
(2) Visual point 54 pt
artistic point 24
pattern point 9
symmetry point 15 XY DD DU
creative point 30
givens 4
aroma 5
sequence digit 1
one digit 10
vacuum point 10
解説
二重枠のセルは、いずれも解の後半にあらわれ、妥当な位置にある。
( 7, 5 ) = 3 40 手目 B
( 4, 6 ) = 2 45 手目 B
B(ブロッケン)だけで解ける問題は表出数が 24以上になると多く表れる。★★★の難易度の問題は表出数の平均が、26.3 程度である。25~28の間に相当する表出数の問題は No of Entranceが多いほど易しい。
難易度★★★の問題は、3月24日、3月31日練習問題に載せられているが、それぞれ表出数(Bの場合は、technical point = 81 -givens (表出数)) は、26、28 であるので、technical point は 55、53 で 3月24日の方が少し難しく、平均のAAA、3月31日練習は平均より易しくてAAA-であることが分かる。
今回の4月7日は、givens =25 、technical point =56 であるので、AAA+といったところか。いづれにしても大変易しい問題なので、よっぽどの初心者でないと、手ごたえがなく物足りなさを感じることであろう。
一方、「見てくれ」のよさを表す visual point は、平均的な所であろう。一般に、雑誌、新聞などに掲載される不特定多数の大衆向け数独の場合には、visual point > technical point であれば、好感度のある見てくれの良い問題と言える。今回は 54< 56 ではあるがほぼ満足できる数値を示している。
今回の Blood = 38CF11PA の特徴は、3粒子(grain)の同一クラスター8個と中央ブロックの中心に1粒子を配したわかりやすいパターンである。
「38C*」パターンには、このCFタイプの他に CA型: n100-14、 CD型: k1-011 CE型: t22-14などがある。また、11PAの画竜点睛の中央一点はDatabaseには82例登録されており、使用頻度は非常に高い。(block5の中央一点は、数独盤面の回転中心でもあり、Creative pointの one digit = 10pt で評価される)
1,4,7 の「円みのない数字」の割合が、表出数の44%を占めており、aroma point =5 pt 、また左上端、右下段の空白三角形(blank triangle) は、vacuum point = 10 pt を計上している。
本問題は、クラスタ独自の美しさにこだわらず、少粒子を使って配置の妙によりパターンを表現しようとしている。そのため芸術点が低いが、それを上回る創造性により「見た目の良さ」を表現しようとしている佳作である。
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