世界で一番美しくて難しいナンプレ本が2009年8月5日に出版されて、No.2が2010年8月20日、NO3が2011年8月25日と毎年8月に続編が出版されている。
No.3のこの本のタイトルに触発されて、数独解析ソフト”Ryuzen”に、ナンプレの盤面の美しさに着目した「見た目」のインパクトを付加して、難易度と合わせて評価するシミュレーション手法の開発のきっかけとなった。
世界初の「ナンプレの美しさ」の評価手法の開発の経緯については、次のブログに、その「捉えどころ」の主眼点が述べられている。
http://blogs.yahoo.co.jp/nko_matsu/447673.html
この格付けブログは、その類例のない試みの応用例としてのメモランダムであると同時に広く世界に、このマニアックな分野に関心を持つ同好の士をもとめて、2010年10月から始まった。そのため最初は英語で書き始めたのだが、反応なく次第に日本語になってしまった。だが今も、解析結果だけは、英語で掲載するようにしているが、ロシヤやアメリカからのアクセスがあるのはその効果のあらわれなのであろうか?
今回、シリーズ第4冊目の「世界で一番美しくて難しいナンプレ4」が発売されました。すでにNo1からNo3については、このブログで「ナンプレ本」全体の格付け結果を掲載していますが、まずこのシリーズでの「難易度」と「見た目」の変遷を見てみましょう。
見ての通り、Technical point 「難易度」も Visual point 「見た目」もシリーズが新しくなる度に、より美しく、より難しくなっています。
「見た目」は、すべての本で、「美しさの標準」 50point をクリアしています。ただし、美しいパターンは集約されていくのか、No.4では全く同じパターンのものが、気がついただけで十数個ありました。
ナンプレ本全体の「難易度」Best 10については、以前掲載しました。これに当てはめると「世界で一番美しくて難しいナンプレ4」は堂々の第2位に食い込んできます。(尤も、DataBase には、その都度、目について購入したナンプレ本しか含まれていません。)
「難易度」のレベル表示について、調べてみました。
”Ryuzen”は、二つのレベル評価の方法を採用しています。
一つは、問題毎に、解くのに使用したすべての技の種類と回数を集計して求めるTechnical point と、もう一つは、使用した最上級の技で決まる Strategy level です。
ナンプレ本全体の Strategy level を求めるのに、単なる平均値でなく、個々のStrategy level に重み付けした Weighted strategy level を使用しています。(棒グラフの緑色)
一方、本に掲載されている難易度レベルは、Medium (5) , Medium Hard (10) ,Heavy(20) , Super Heavy (30) , Devilish (35) の合計100題です。(No1だけは Easy(5), Medium (10) ) これに、3,5,7,11,15,18 の重みづけして Weighted Publish Level を求めると、No.1 13.65,
No.2, 3, 4 13.95 となります。(棒グラフの青色部分) この値は各本に対して、一定値となっていますが、これは各本の中での相対評価であり、シリーズ本全体の絶対評価ではないから当然のことです。
この図からも「世界で一番美しくて難しいナンプレ4」は、シリーズの中で一番難しいナンプレ本ということができますし、あまたある難問ナンプレ本の中でも上位にあることがわかります。
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