2012年10月10日水曜日

潮9月号 ナンプレ CCC

 茂木健一郎著「ひらめき脳」、新潮新書¥680 には、アハーピクチャーなるものが、4題載っている。いずれも白黒の意味のないパターンの図柄なのだが、しばらく見ていると意味あるパターンの形が浮かび上がってくるというもの。

p8の一題目は、長靴の形をしたイタリヤの部分で「地中海」だとすぐわかった。p11のニ題目はこちらを向いている豚か犬らしいものが、2分ほど無心に見ていると見えてきた。答えは後ろ向きで餌を食べている「ダルメシアン」であった。p12の三題目の「イエス・キリスト」はギブアップ、答えを見ても納得できず、p13の「牛」もわからず、答えを見て、何とかそれらしい形を認識できた。


上の2題は、月刊雑誌「潮」9月号に掲載されたナンプレである。難問ナンプレ本では、馴染みのない名前だが、作者は一応明記されている。

”Ryuzen”による格付け解析の結果では、次のようになった。

ナンプレA B-   ( 69 pt)     Beginner     Technical  pt  49         Visual pt   20
ナンプレB       CCC    (61 pt)   Beginner     Technical  pt  51         Visual pt   10  

「難易度」が低いのは、公表レベルの示す通りであるが、「見た目」の点が異常に低い。その理由は、表出数が多いこと、対称性がないこと、数字配置に配慮が見られないことなどいろいろあるが、最大の問題はクラスターが不規則形状であるため、パターン・ポイントが低いことである。

これまで、非対称ナンプレにはいくつか遭遇したが、8×8のナンプレであったり、Qや子犬の形であったり、簡単にその意図が読み取れるものであった。”Ryuzen”のVisual point の評価法では、Creative point として、Vacuum point 、sequence point などで、これらは考慮してきたつもりである。 

今回のこの出題では、アハーピクチャーのように、隠されたパターンが、あるのであろうか?そうであれば、「見た目」の評価法にも改善の必要があるのだが・・・


    

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